エスパー魔美(1)
- 作者: 藤子・F・不二雄
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/08/25
- メディア: コミック
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- エスパーはだれ?:第1話。魔美の超能力の目覚めは、最初は高畑が自分のものだと勘違いしているせいもあり、一筋縄ではいかない。暴力シーン(高畑が殴られる)も他作品に比べるとややハードなものがあり、対象年齢層がやや高いことを伺わせる。
- 超能力をみがけ:2色カラーで妄想(夢)炸裂。この話ではまだ超能力を自覚した魔美があふれる夢を楽しんでいる段階。
- 勉強もあるのダ:授業中に妄想第2弾。テレポーテーションの原理が判明。この話の最後で超能力の持つ「闇」の部分が描かれ、超能力を他言してはならないという意識が芽生える。また、今後どのように超能力を使っていくべきかという主人公の立ち位置が明確になってゆく。
- 名画(?)と鬼ババ:第1巻では恐らく1番の名作。TV化されるのを意識したかのような巧妙かつ感動的なストーリー運び。最後のコマは何も語っていないのに真相が読者に分かるようになっている。タイトルに(?)は要らないと思う。
- 友情はクシャミで消えた:ついに高畑さんに真相がバレた回。その瞬間の高畑の気持ちを察するともう居ても立ってもいられない。これは明らかに隠してた魔美が悪いよな。ここがひとつの転機。
- くたばれ評論家:これも名作。評論とはいかにあるべきか?そして評論を受ける側はいかにあるべきか、というテーマを描く。テレポーテーションメカ初登場。扉が映画的。
- 春の嵐:若者の色恋沙汰。終盤はアクション映画のような激しいシーンが満載。楽しい。
- 一千万円・三時間:魔美のどうしようもないお人好しな性格が全開に。鬼ババの後日談もあり。「これでいいの?」って感じも受けるのだが。高畑さんが魔美の胸とパンチラにドキドキ。
- どこかでだれかが:ついに魔美のヌードモデルシーン初公開!しかもわざわざ話の序盤に持ってきて2色カラーを使うという気合の入りよう。高畑の「大きな力をもつということは、大きな責任を負うことになる」という名台詞あり。
- 未確認飛行物体!?:何故かUFOのインチキ撮影にも詳しい高畑。グラスワークなんて普通知らないぞ。
- ただいま誘拐中:警察捜査に介入。月をバックに「さすがプロね」と呟くシーンがちょっと怪盗チック。
- 魔女・魔美!?:「理屈じゃないんだよ、人を信じるってことは」。高畑、かっこいい!ラストシーンがサイレントで怖い。あの後どうなったか想像するともっと怖い。
- わが友・コンポコ:事件は小規模。高畑の妄想・コンポコ呼び間違いなど、笑えるシーン満載。魔美の、自分の裸を想像されても「いいのよ、別に」で済ます心の広さが素晴らしい。